最近、ご結婚直後の女性薬剤師さんから「正社員とパートのどちらを選べばよいか迷っている」というご相談をいただくケースが増えています。
収入の点では正社員一択だけど、ワークライフバランスを考えるとパートのほうが良いのかも…と悩まれている方が多いようです。
確かに上記の2点は雇用形態を選ぶ上での大きな違いですが、他にも気にしていただきたいメリット、デメリットがありますので、ポイント別に解説していきます。

①給与
正社員は月給制や年俸制で給与支払いがあるため、ある程度は収入が保証されます。また、賞与や昇給のチャンスもあります。
パートは時給制なので、夏季休暇や年末年始休暇等の大型連休のタイミングで、収入が前後してしまいます。賞与や昇給も、正社員ほどの大きな期待はできません。

②契約期間
正社員は基本的に無期雇用なので、契約更新等を気にせず安心して働くことができます。
一方、パートは有期契約であることが多く、就業時間や給与等、更新時に契約内容の変更を求められる場合があります。
逆に言うと、パートは自分の事情に合わせて働き方を柔軟に変えることができるため、ライフイベントを控えている女性におススメです。

③福利厚生
正社員は、社会保険や各種手当、育児サポート等の手厚い福利厚生を受けることができます。
パート勤務の場合、勤務時間や就業規則によっては、正社員と同等の福利厚生を受けることができないケースがあります。
会社によりパートへの適用有無が異なりますので、転職前にしっかりと確認したい点です。

④研修制度
長期就業が期待される正社員は、会社で設定されている研修制度を制限なく利用することができます。
それに対して、パートは利用できる研修制度が制限されていることが多く、自己研さんの機会が正社員よりも少なくなってしまいます。
お仕事を通じてスキルアップを考えている方は注意が必要です。