保険薬剤師の登録を忘れずに!
公的医療保険の適用を受ける調剤を行うためには保険薬剤師登録は欠かせません
- ナオリン、調剤薬剤師と保険薬剤師の違いはわかりマスカ?
- ワタシは調剤薬局で社員や派遣として働いてきたから調剤薬剤師かしら…?
- イエ、普段利用する病院、調剤薬局では医療保険を取り扱うための認定を受けており、そこに関わる医療従事者も認定を受けなければなりません。だから保険薬剤師の登録をしているはずデス。
- そういえば転職した勤務先で登録手続きをしておくからと言われたような気も・・・(汗)。
- ソウデスネ。薬剤師の資格とは違って試験や更新はなく登録手続きだけデスカラ、あまり意識していないかもシレマセンガ、とても大切な手続きデス。
- 保険薬剤師として登録しないとどうなるの…?
- ハイ。その場合、保険薬局に転職できても調剤はできなくなりマス。
- え~っ、薬剤師なのに調剤ができないって、どういうこと?
- 調剤は薬剤師業務の基本中の基本ナノデ、薬剤師資格を持っていれば、例え派遣薬剤師でも行うことがデキマス。タダシ、健康保険を扱う医療機関や医療提供施設デハ、厚生労働省の認定を受ける必要がアリマス。
- 調剤薬局も医療提供施設だから・・・。
- ソウデス。健康保険に対応した処方箋を扱うには、保険調剤薬局として指定されていなければナリマセン。
- 保険の使えない薬局なんて、患者様が来るのかしら…?
- 現代の日本では大半の調剤薬局が保険薬局トシテ運営されてイマス。日本における保険薬局の数は5万店以上もアリマス。
- なんだ、調剤薬局イコール保険薬局みたいなものなのね。
- 事実上、そう考えられてマスネ。ソシテ、保険医療にかかわる医師は保険医、調剤薬局の社員に限らず、派遣薬剤師でも保険薬剤師トシテ登録が義務づけられてイマス。
- じゃあ、調剤薬局の薬剤師はみんな保険薬剤師ってことか・・・。
- 保険調剤薬局である以上、そこで働くには保険薬剤師トシテ働くことにナリマスネ。ドラッグストアで働く場合も、調剤業務を行っていれば同様デス。
- たしかに調剤併設型のドラッグストアって増えてるわよね。
- 例外トシテ、病院の薬剤部などで働く薬剤師は、必ずしも保険薬剤師である必要はアリマセン。これは病院では、医療従事者が医師となるからデス。
- 保険薬剤師の登録って、どこで手続きするの…?
- 保険薬剤師にナルニハ、勤務先を管轄する地方厚生局(支局)で登録手続きを行いマス。手数料などはかかりマセンガ、書類上の手続きと、登録後に「新規指定時集団(個別)指導」等の研修に参加する必要がアリマス。
- そういえば最初に就職したときに研修を受けたわね。
- 保険薬剤師の登録申請は、薬剤師本人が行いマス。申請は窓口か郵送、電子申請でも可能ナノデ、勤務先の調剤薬局で代行してくれるケースもあるデショウ。
- 登録は一度すれば、ずっと使えるのかな?
- 地方厚生局の管轄支局は都道府県単位ナノデ、都道府県をまたがる転居や転職をした場合ニハ異動届が必要になりマス。結婚で姓が変わったときなども同様デス。
- 退職したときはどうなるの…?
- 通常、保険薬剤師の登録票は勤務先が保管している場合が多いノデ、退職時には返却してもらっているはずデスヨ?
- あ、もらってるかも(汗)。ところで、どうして薬剤師の資格のほかに保険薬剤師の登録が必要なのかな……?
- 保険調剤薬局では調剤業務と同時に、保険点数に応じた算定と請求を行う業務が発生シマス。
保険調剤デハ、調剤料の点数算定方法やその解釈のしかた、保険請求までのすべてを、保険薬剤師の責任で行うことになり、健康保険や介護保険に関する知識が必須になるのデス。転職先の調剤薬局毎に違うということはないのデス。マタ、調剤内容や料金に対する患者様の質問にも的確に答えられなければナリマセンネ。医師から指示のない処方箋の場合、患者様の要望を確認し、お薬代の安い後発医薬品(ジェネリック)に変更することもできマス。薬剤料(保険点数)がどのくらい変わるかアドバイザー的な役割を果たすことも求められマス。「保険」は公的資金でもあるノデ、保険業務に関わるために必要な手続きなのデス。
・・・ナオリン、不安そうな表情になってますが大丈夫デスカ…? - わ、わかってるけど聞いてみただけじゃない(汗)。