この間、登録してきた転職サービスで聞かれた「研修認定薬剤師」ってなあに?
日本薬剤師研修センターが発足した認定制度で最新の薬学知識を持つ薬剤師として認められる制度です。
- 派遣で働いていた頃、お世話になった薬剤師の先輩が認定薬剤師の資格を最近取得したって聞いて。最近の薬剤師はみんな取ってるの?
- それはオメデトウゴザイマス。薬剤師としてワンランクアップデスネ。
2016年12月末時で正社員や派遣の薬剤師、全部を合わせて約3分の1の薬剤師が取得してマス。これからはもっと増えていくと思いマス。 - ワタシも挑戦してみようかな…?今、人気なんでしょ?
- ナオリン、認定薬剤師って何のことかわかってマスカ…?
- なんだかすご~く種類があることは知ってる。
- ソモソモ、薬剤師そのものが国家資格なので、それだけで世間に通用しますカラ、あえて上は目指さない派遣薬剤師のような人も多いんデスヨネ。
- そうよ、難しい勉強をして国家試験をパスしたんだから。一生モノの資格よね。
- 薬剤師免許に有効期限はありませんカラ、国家試験に合格すれば確かに一生、薬剤師の資格は失われマセン。デモ、だからといって現役の薬剤師として通用するとは限らないのが現実デスヨ。
- え~っ、資格もあるし、社員や派遣として働いてきたから問題ないでしょ?
- 医療の世界は日進月歩デス。日々、新しい治療法が生まれ、新薬も次から次へと登場シマス。薬剤師を取り巻く環境は日々激変しています。最新の知識を常に吸収していかなけレバ、あっという間に取り残されてしまいマスヨ。
- つまり薬剤師である以上は一生、勉強が続くってことね(泣)。
- 医学は年々高度になり専門化していマス。薬学知識だけでなく、診療報酬などの制度や関連法規も変わりますカラ、資格を取ったときの知識だけでは気がつくと浦島太郎状態かもシレマセン。
- 女性だから浦島ハナコね…。そういえば、結婚や子育てでしばらくお休みしていた薬剤師の先輩が、 復職してからすごく苦労したって話を聞いたよ。
- ダカラ現役の薬剤師である以上、自己研鑽は避けて通れないんデスヨ。
- ジコケンサンって響き、かっこ良すぎて自分に酔っちゃいそう(笑)。
ところで認定薬剤師の話はどうなったの? - 薬剤師が最新の知識をきちんと勉強しているかどうかは、自己申告だけでは説得力がアリマセン。そこで運転免許の更新と同じヨウニ、定期的に研修や試験を受けて薬剤師としてのスキルを認定する制度が始まりマシタ。
- 運転免許には有効期限があるから、更新しないと運転できなくなっちゃうわね。
- 認定薬剤師も、その考え方に近い部分がアリマス。運転免許にも大型や特殊があるヨウニ、さまざまな専門分野ごとに認定制度が実施されてイマス。
- 先輩の場合は、研修認定薬剤師って言ってたわ。
- 多くの場合、最初のステップとして薬学全般の知識が身につく研修認定薬剤師の資格を取得するケースが一般的デスネ。これは公益財団法人 薬剤師認定制度認証機構(CPC)が認証した研修を修了した薬剤師に対して発行される認定証デス。
試験はなく、一定期間の研修実績があれば認定されるものですカラ、どちらかといえばハードルは高くアリマセン。 - 試験を受けなくていいってところが気に入ったわ。ワタシも取りたい。
- そうは言ってもクリアすべきカリキュラムがちゃんと決まっていますカラ、決してラクな資格ではアリマセンヨ。認証される研修提供団体によって研修内容や必要な単位数が異なりますが、倫理、基礎薬学、医療薬学、衛生薬学および薬事関連法規・制度など、4年以内に40単位以上を取得することが条件デス。以後の更新は毎年最低5単位以上の取得、そして3年ごとに30単位以上が必要になりマス。個人差はありますが取得までに約10万円ほどかかりマス。
- けっこう大変そうじゃない。しかも意外にお金もかかるのね。
- 単位は集合研修以外にも、通信講座やインターネット研修、自己研修でも取得できますカラ、やる気さえあれば時間のやりくりはできると思いマスヨ。転職活動をしながら研修をしていた強者もいマス。所定の単位を取得してイレバ、1年目で申請しても大丈夫デス。
- 調剤薬剤師としてランクアップをするって、それなりに苦労がつきものなのね。
- 更新を続けていけば最新の薬学知識をもつ薬剤師として認められ、医療従事者や患者様の信頼も得られますカラ、 努力しただけのメリットはあると思いマスヨ。転職をする際のアピールポイントになりマス。
- そうね、薬剤師としてのステイタスが上がるのは魅力だし、転職するなら有利な資格でもあるのね。
- 研修認定薬剤師とは違いマスガ、2016年から始まった「かかりつけ薬剤師制度」も、信頼のおける薬剤師さんを選ぶという意味で患者様にとってはポイントになりそうデス。
- かかりつけの病院とかドクターは前からあったけど、薬剤師も患者様のニーズに合わせて選ぶ時代になったということね。
- お年寄りなどは特に、いくつもの病院からいろいろな種類の薬を処方されていたりしマス。各病院からもらった薬をいっぺんに飲み合わせをして体調を悪くされたり、自己判断で飲むのをやめてしまったり、知識がないために症状が悪化する可能性もありマス。
- そんなときに頼りになるのが、かかりつけ薬剤師ってわけか…。
- その通りデス。薬のプロとして、的確なアドバイスをしてくれる薬剤師は、患者様にとってもドクターにとっても頼れる存在デス。病院に行く回数を減らせるかもしれませんカラネ。
- うーん、なんだか使命感が湧き上がってきたわ。
- でもナオリン、かかりつけ薬剤師になるには3年以上の薬局勤務経験や研修認定薬剤師の取得などの条件がありマス、事前に国への届け出も必要デス。
- じゃあ、まず研修認定薬剤師になるのが先なのね。……っていうか、その前にお仕事を見つけなきゃダメじゃない!!バイトしてる場合じゃないわ!