都市部と地方の薬剤師転職事情はどう違う?
地方にある調剤薬局の求人は好条件があたりまえ!?
- ナオリンは、東京生まれデシタネ…?
- そうよ。生まれも育ちも山の手のお嬢様なんだから。
- トウゼン、職場は東京で探してるんデスヨネ?
- それはそうなんだけど、最近ちょっと気になっていることがあるの。転職情報サイトで調べると、高収入の求人ってほとんどが地方の調剤薬局なのよ。
- ソウデスネ。東京のような大都市の場合、もちろん薬局の数も多いデスガ、同じくらいに薬剤師の数も多いノデ、需要と供給のバランスが比較的保たれてイマス。
- たしかに東京には薬剤師のお友だちも多いし、転職するにしても派遣として働くにしても調剤薬局はたくさんあるわよね。
- 薬剤師は人手不足と言われてイマスガ、大都市の場合はそれほど求人に苦労するわけではナイタメ、条件面では平均的な水準に近いかもシレマセン。
- 地方の薬局に転職すると、どうしてそんなに条件がいいのかしら・・・?
- ソレハ単純に、人が集まらないからデスヨ。地方と言っても都市部ではそれほどでもアリマセンガ、山奥など不便な周辺部になるほどやはり人気がないノデ、薬剤師を確保するタメニ破格の待遇を提示したりすることも珍しくアリマセン。
- 破格の待遇って、たとえばどんな…?
- 実際の求人情報を見ていても、給料がいいだけでなく家賃が会社負担ダッタリ、中には家電や車を買ってくれるケースもアリマス。
- え~っ、クルマを買ってもらえるなんてすごいじゃない。
- 地方に転職した場合、通勤にも日常生活でも車は欠かせマセン。かといって転職するために車を買うのはちょっと・・・という薬剤師さんは意外に多いデス。
- そういう薬剤師を採用するため、至れり尽くせりってことね。ワタシもそう言われたら考えちゃうかも?転職が決まればだけど(笑)。
- ナオリン、免許持ってマシタッケ…? 地方への転職を考えるのはいいデスガ、実際の勤務となるといいことばかりではないので、条件面だけで決めては後悔するかもシレマセンヨ。
- おどかさないでよ。ものすごいハードワークとか…?
- イエ、仕事内容は都市部の調剤薬局と変わらないと思いマスヨ。薬剤師の場合、一日に扱う処方箋の上限40枚というのはどこに行っても同じデスカラ。ただ知らない土地に行って新しい環境の中で、仕事だけでなく一人で生活していくことをカンガエルト、長く続けられるかどうかは本人次第デスヨネ。都会より不便なことは確かデスシ。
- それはそうね。でも自然が豊かだったり、地方の良さもあるじゃない。
- ソウデスネ。都会に比べて人情味も豊かデス。収入が良くなる一方で生活費は抑えられますカラ、とにかくお金を貯めたいという人にはいいかもシレマセン。
- 旅行で行って、好きになった街とかだったら転職先としてもいいんだけどな。
- 中には釣りが好きだトカ、サーフィンをしたいタメニ地方の薬局で働くことを選ぶ人もいるソウデスヨ。薬剤師の少ない地域では時間も自由に決められて時給も高い派遣薬剤師という人もいるソウデス。
- 地方の求人なら、みんな待遇がいいのかしら…?
- そんなことはアリマセン。全国チェーンのドラッグストアなどは勤務地による差はほとんどアリマセンシ、調剤薬局の場合も大手チェーンは同じような傾向がアリマス。派遣薬剤師の場合も仕事が忙しい時だけ働くこととなるため、時給が破格の金額だったりするようデス。ヤハリ条件的には、その地方だけで展開する中小の調剤薬局がいいようデス。
- そう聞くと、なんとなくアットホームな職場をイメージしちゃうわね。
- その傾向はあると思いマスヨ。人情味だけでなく、地方では患者様とのコミュニケーションの度合いが深いノデ、じっくり患者様と向き合いたいという薬剤師さんにはぴったりの職場と言えマス。マタ、地方の特性として在宅医療のニーズも高いノデ、薬剤師も在宅訪問や薬剤管理を行うケースが多くなりマス。
- 東京で調剤だけやってるよりも、やりがいは感じられそうね。
- 明確な目的を持って転職するナラ、地方への転職もアリだと思いマスヨ。現在は地方の薬剤師が慢性的に不足してイマスガ、何年か先も同じ状況とは限らないので好条件の求人が多い今がチャンスかもシレマセン。
- でもワタシ、どちらかというとインドア派のシティガールなので地方勤務は向いてないかな…。
- ナオリン、社員薬剤師でも派遣社員でも採用条件が甘くないのは都会も同じデスヨ・・・!