薬局見学時に確認すべきポイント
調剤薬局を受験する際、企業から「店舗見学しますか?」とご提案いただくことが多いと思います。企業側としては「ミスマッチをなくしたい」との思いでご提案いただいていますので、余程のことがない限り見学は行くようにしたいものです。
また、せっかく入社前に職場を見学できるチャンスでもありますので、最大限準備して見学に臨んでいただくことをオススメします。そこで、今回は店舗見学時に意識したいポイントについてご説明します。
①薬局長や先輩薬剤師の性別・年齢
面接時、社長や人事担当者の方に面接官としてご対応いただくケースがほとんどです。
ただ、入社した場合に直属の上司になるのは薬局長や先輩薬剤師であって、社長や人事担当者ではありません。
見学時、上司となる人々の性別や年齢を確認し、自分にとって働きやすい環境かどうかをイメージしてみることが重要です。
薬局長に直接質問をぶつけて、お人柄を確認することも有効な手段です。
②薬剤師の常時人数・シフトの組み方
店舗の在籍人数を確認される方は多いと思いますが、常時人数まで気にされている方は意外と少ないように感じます。
常時人数が多くても、休憩時間帯や遅い時間に一人薬剤師として対応しなくてはいけない店舗もありますので、見学時に何名体制で業務にあたっているか確認すると良いでしょう。
また、シフト作成は薬局長の仕事であることが多く、店舗毎に差が出る部分です。
可能であればシフト表を見せてもらい、有給が取れているか、無理な連勤がないか等をチェックしてみてください。
③患者さんの年齢層や応需科目
整形外科や小児科であれば、どのような患者さんが多いかについては概ね予測できると思います。
しかし、内科門前や総合病院門前の場合、それだけでは患者さんの年齢層や応需科目の割合まではわかりません。
例えば、過去お問合せいただいた方で「他社から紹介があった案件で、内科と聞いて見学に行ったら膠原病内科のクリニックを応需していた。合併症等を気にしなくてはならず、ハードルが高かった」という薬剤師さんがいらっしゃいました。
企業にもよりますが、過去の処方箋や薬歴を見せてもらうことで、業務のイメージをつかめるかと思います。
以上の三点を確認できれば、かなりの収穫があったと言って良いでしょう。
中には直接聞きづらい点もありますが、そういった質問は紹介会社を上手に使っていただき、満足度の高い見学となるよう心がけてみてください。